うさぎの毛球症予防について。対策方法やグッズを紹介

うさぎの毛球症予防について。対策方法やグッズを紹介

うさぎを飼育している人なら一度は耳にしたことがある「毛球症」ですが、

毛球症はとてもうさぎを飼育する上でとても身近な病気であり、

気を付けなければならない病気の一つです。

弊社コラムでも何度も記載してきたことですが、

うさぎは自身で飲み込んだ毛を吐き出すことはできません。

そのため、胃腸の中に毛が溜まってしまう「毛球症」という病気になってしまうことがあります。

この症状は軽度から重度まで様々で、最悪死に至ることもあります。

「ちょっと大げさじゃないか?」と思う方もいるかもしれません。

ですが残念ながら、毛球症になってしまったことによって命が助からなかった例は

この数年間でも沢山見てきました。

ただ毛球症の多くは、日常的に気を付けていれば予防できることでもあります。

そこで今回は、うさぎの毛球症の予防はどんな方法があるのか、

毛球症を防ぐおすすめのグッズなどを紹介していきます。

毛球症についてやグルーミングの重要さを改めて知っていただけるよう、

うさケーンスタッフの経験を踏まえて紹介していきます。

毛球症、どんな病気?

毛球症は冒頭でも言った通りうさぎが自身の身体を舐めたことで

胃腸の中で毛が溜まってしまう病気ですが、

その他にも様々な原因で引き起こす可能性があります。

・頻繁にうさぎが自身の身体を舐める
・ストレス
・運動不足
・牧草を食べる量が足りない など

うさぎの毛球症はどの個体でもなりうる身近な病気です。

毛球症の症状は、うさぎが以下のような状態になったときに気付くことが多いです。

毛球症になったときは、うんちの出が極端に悪くなることがあります。

うんちをしようとしているが一向に出る気配がなかったり、

出たとしても極端に小さなうんち(または毛の紛れ込んだもの)だったりします。

トイレに行ったり来たりを繰り返し、トイレの上で座り込んでしまうこともあります。

また、身体を何度も伸ばす仕草をしたり、お腹をぺたっと床に付けて

体勢を頻繁に変えたりします。

このとき呼吸が荒くなったりもするので、このような症状が出た場合は

毛球症の疑いがあります。

(※他の症状の場合もあります)

軽度であれば一、二時間程度で少しずつ自力で回復することがありますが、

重度だとすぐにでも病院での診断、治療が必要になります。

場合によっては胃腸に溜まった毛玉を取り除く手術が必要になることもあるようです。

毛球症は長引くと、最悪命を落とす危険がある病気です。

一、二時間ほど経っても回復の見込みがないときは、病院に行きましょう。

換毛期の頻度については、過去のコラムで紹介しています。

毛球症、どうやって予防できる?

毛球症は、様々な方法で予防することができます。

まずはとにかくこまめなグルーミングを心掛けることです。

これだけでもかなり防ぐことができると思います。

避妊手術や去勢手術を行ったうさぎは換毛期がほぼ年中あるということも少なくありません。

換毛期とは関係なくグルーミングを日常的に行うことで

毛を飲み込んでしまうことによる毛球症のほとんどが予防できます。

グルーミングをプロの方に任せていて自分では出来ない…という人も、

ご自宅でしっかりとグルーミングができるように少しずつ慣れさせていくのを強くおすすめします。

グルーミングと合わせて、適度な運動(部屋んぽ)をさせてあげましょう。

運動はストレス発散のほか、胃腸の動きを活発化させてくれます。

毛球症になってお腹を痛そうにしている場合でも、

ケージから出して身体を動かすように促してあげるのが効果的です。

毛球症を防ぐには、適した食事も重要です。

ですのであまり牧草を食べないという子は、特に注意が必要になります。

牧草は様々なメーカーがありますので、少し大変ですが食いつきのいい牧草を探してみましょう。

また、牧草と合わせてペレットや胃腸に優しい乳酸菌などを与えるようにしてください。

毛球症を予防するお助けアイテム

毛球症を予防するアイテムは様々なものがあります。

うさケーンスタッフの経験を踏まえ、実際に使ってみて良かったと

思ったものをまとめてみました。

使用感に関しては個人差があるとは思いますが、ぜひ参考にして頂ければと思います。

ラビット・ヘアボールリリーフ(SANKO様)

ラビット・ヘアボールリリーフはチューブタイプのサプリメントです。

胃腸にやさしいパパイヤが配合され、お腹に入ってしまった毛の排出をサポートしてくれます。

お値段も1,000円前後とお手頃で、日々の毛球症予防のマストアイテムともいえます。

また「食いつきがいい」という口コミが多く、選り好みしやすいうさぎにもおすすめです。

(ちなみにうさケーンスタッフのうさぎもお気に入りのひとつです)

さらにこれは経験上で「すごくいい!」と感じたのですが、病院から処方された粉薬も

このヘアボールリリーフに付けて与えると嫌がらずに摂取してくれました。

毛球症予防にも、投薬の相棒にも、とてもおすすめできる商品です。

ラビット・ヘアボールリリーフ

うさぎのきわみ トリーツ毛玉ケア(ハイペット様)

こちらはおやつ感覚で毛玉予防ができる商品です。

換毛期以外の時にも普段から毛球症対策ができます。

牧草が配合されているので、不正咬合と毛玉の対策にも効果的。

ヘルシーで太り気味のうさぎにも安心だと思います。

一袋でかなりの量が入っている割に、お値段がお手頃なのもおすすめポイントの一つです。

同じメーカーのハイグレードタイプ「オールインワンサプリ」も毛艶や関節ケアの成分も入っているので

シニアのうさぎにも最適です。

(オールインワンサプリの方が匂いはサプリ感が強めなので、好き嫌いが分かれやすいかもしれません)

うさぎのきわみ トリーツ毛玉ケア

ハヤシ ウサギのビューティーグルーマー(ミニアニマン様)

食品だけではなく、グルーミングブラシも紹介させていただきます。

うさケーンスタッフは、ビューティーグルーマーを末永く愛用させて頂いています。

色々なブラシを試したのですが、結局このブラシが一番使いやすくお気に入りです。

シリコン製でうさぎの肌に優しい上に、しっかりと毛が取れます。

ちなみにこの写真の左は約6年間使い続けたブラシで、右の写真が新しいブラシです。

冬の使用時は静電気でブラシの隙間に沢山毛が詰まってしまうので、

グルーミングスプレーを併用するのがおすすめです。

ハヤシ ウサギのビューティーグルーマー

グルーミングを習慣化して、毛球症対策を!

うさぎの毛球症のほとんどは、こまめなグルーミングや適度な運動、

適切な食事で予防ができます。

ですが、いくら気を付けていても毛球症になってしまうことがありますので

うんちのサイズや形、お腹を痛めているような仕草をしていないか?などを

普段からチェックしましょう。

そして先ほど紹介したサプリメントやグルーミングブラシなどを使って

換毛期や普段のケアを心掛けてみてくださいね。

今後の毛球症対策の参考になれば幸いです。